きぐるみプラネット

はじめて表紙を見た時は『これ、本当にBL漫画なの・・・・・・?』と困惑してしまった。
青い地球に腰掛ける青年の隣には、ピンクのウサギともクマともつかない着ぐるみ。その周りをパンダやイヌやネズミ(?)の着ぐるみが、惑星につかまって飛んでいる。
『極普通の少女漫画』と言えばそれで通ってしまいそうな見た目だが、中身はきちんとした(?)BL漫画なのでご安心を。

考古学研究会に所属する大学生・鳴海大輔は、あるクリスマスに新作ゲームを買おうとしたところ、ピンクの着ぐるみを着た人物と同時に手を伸ばしてしまう。
ゲームを譲った大輔は着ぐるみと写真を撮りわかれるが、たまたま通りかかった新春ちびっこショーで再会を果たす。
徐々に距離が縮まる二人だが、常に着ぐるみを脱がない人物・アリタが大輔に言った衝撃の告白とは・・・・・・
「実は僕、地底人なんです!」

BL漫画とは思えない画面のファンシーさだが、地底王国やそれを狙う行政の人間の思惑など、ストーリー展開は結構ハード。
その中でも、着ぐるみという隔たりを越えて関係を深めていく大輔とアリタのピュアさがかわいい。登場人物の多くが二人の仲を応援してしまうのも頷ける。
『BLははじめて』という人の入門書にも、『たまにはハードじゃないBLを』という人の緩和剤にもなれる作品だ。

2011年10月9日

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